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■哲学科の特色 哲学って何だろう? 高校ではそんな科目はなかったし、倫理の授業は哲学だって言うけど、どうも分かり辛い。ちょっと興味があるからって、本屋に行って見ても、哲学の棚の本は、ちっとも分からない、見たことも無い漢字の組み合わせで、読めやしない。 日常の哲学的問い こんな風に大抵の人は思っているのではないでしょうか。でも本当は、皆さんが日常生活の中で一度ならずたびたび疑問に思ったり、悩んだりすることを、哲学は問い掛け、一生懸命、答えを出そうとしているのです。 例えば、こんな風に。「どうしてお父さん(お母さん)は私のこと分かってくれないのかなあ?親子でも理解しあえないなら、国や言葉や宗教が違ったら、もっとわかりあえないじゃない!それなら世界平和なんて無理じゃない!」これを哲学的に言い換えると、「相互理解の可能性はどこにあるのか?」「他者とは何者か?」となります。「どうして嘘をついてはいけないのかなあ?みんな嘘をついているのに」「正しいことしたって、得になら無いのに、どうして正しいことしなきゃいけないの?」これを哲学では「行為の正しさとは何か?」として考えます。 こればかりではありません。皆さんは、日常生活の中で、すでに哲学の問いを直に、問い掛けているのです。「自分って何だろう?」「生きる意味ってなんだろう?」「何が幸せなんだろう?」「みんなが幸せな世の中がいいんだけど、そんな社会って、どんな社会だろう?」「人の気持ちは変わってしまうけど、この世の中に変わらない愛ってあるのだろうか?」「みんなが認める本当のものって何なの?」「本当に美しいものって何なの?」「本当に正しいことってあるの?」「脳が死んだら人は死んだっていうけど、死ぬって何だろう?それで臓器あげてもいいのかなあ?」「クローン人間なんて作っていいのかな?」などなど。 共により善く生きるために 結局、これらの問いに共通するのは、「より善く生きるために」と言うことです。それをさまざまな角度から、また古の哲人たちの英知を学びながら、われわれ教員は学生と共に考えて行きたい、と思っています。そのために、学生との自由な討論を大切にし、授業以外でもさまざまな研究会を開いたり、合宿をしたり、話し合いの時間をもうけています。 教員の幅の広さと学識の深さが自慢 教員の幅の広さと学識の深さは、わたしたちの自慢するところです。わたしたち哲学科の8人の教員の専門は、現代哲学の主要な流れはもちろん、哲学の分野ほぼ全体にわたっています。ヨーロッパの古代や中世の哲学、近代から現代までのドイツやフランスの哲学、英米の分析哲学、そして近代・現代の日本哲学、現代の生命倫理。しかも特定の哲学者を研究しているだけではありません。それぞれが、政治・社会哲学、解釈学・現象学、言語・論理哲学、超越論哲学、英米の心の哲学、宗教哲学、倫理学、存在論、経験論、日本思想などのエキスパートです。これだけの幅の広さを持っている哲学科は、ほかにない、と思います。もちろん教員たちは、専門の分野だけでなく、現代のさまざまな問題に広く関心を持って研究しています。その証拠に、わたしたち哲学科では、生命倫理などの現代特有の新しい問題を取り上げる授業が大変多く開設されています。これも、わたしたちの自慢です。ですから必ず、みなさんが考えてみたいと思っていることを、一緒に考えてくれる教員が見つかる、と思います。とりあえず、授業紹介や教員紹介のページも開いてみてください。そこに皆さんと同じ問題を考えている授業や先生方がいる、と思います。 ■卒業後の進路 卒業生は、中・高教員、NHKをはじめとする放送ジャーナリズム、読売新聞をはじめとする新聞ジャーナリズム、出版ジャーナリズム、大学教員といった多彩な職種に進出しています。最近の面白い傾向としては、音楽メディアにたずさわる者、陶芸家としての道を歩もうとしている者などがいます。哲学はなりたい自分に自分を鍛える学問でもあり、その意味で、あらゆる職種への道が開けていますし、それを先輩たちがサポートしてくれるでしょう。 ■取得資格 ●中学校教諭1種免許状(社会) ●高等学校教諭1種免許状(地歴・公民) ●社会教育主事(任用資格) ●社会福祉主事(任用資格) ●博物館学学芸員 ●学校図書司書教諭 |