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石垣壽郎
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氏名:石垣壽郎(いしがき としお)
生年月:1941年10月

出身大学院等:
 東京大学教養学部教養学科科学史及び科学哲学分科卒業
 東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学
 博士(理学)
 2012年(平成24年)3月定年退職予定

専攻分野
科学哲学(科学基礎論)

キーワード
科学的実在主義、量子力学の解釈、時空の存在論

ライフワーク
自然を理解し、そこに存在している人間を理解することは、哲学の最も基本的な問題の1つである。自然界を研究している学問を自然科学というが、人間から独立に存在すると見なされる自然を人間が研究するとき、その学問はどのような特質を持っているのだろうか。自然界では、真に、何がどのように存在しているのだろうか。私が最近特にテーマとしているのは、物理学の基礎理論である量子力学の解釈問題である。電子、陽子といった微視的な対象は、粒子として存在しているのか、波動として存在しているのか、さらに量子的な場とはどのようなものとして存在しているのか。これらの問題を論理的また代数的な観点から研究している。

自己紹介
私は論理学、哲学、数学、物理学を勉強したい思い、幸運にもちょうどそれらが学べる学部学科に在籍することになった。大学院は哲学であったが、大学教師になって数年経ったとき、またまた私にとっては幸運なことに、理学部に所属することになった。そこで、本格的に物理学を勉強しなおそうと決心し、その後は物理学の基礎にある哲学的な問題を追求することになった。数学はもともと好きだったので、物理理論をその数学的形式の側面から捉えて、その物理的意味づけを考えるという方向で研究を進めてきた。しかし、物理学の基礎理論である量子力学は、それまでの物理理論と違って、そのような意味づけから、客観的自然像が生じてくるようにはなっていない。自然を認識するということが科学の目的ならば、このことをどう理解したらいいのか、これが私の問題である。

哲学を志す人へ
身の回りのことから始まって、いろんな事柄が哲学的探求の対象になる。そして、様々な事柄が対象となることに応じて、哲学もいろんな領域に別れてきている。その中のひとつに科学哲学という分野がある。自然界を研究対象とする科学は、どのような特質を持っているのだろうか。実験したり、観察したりすることの意義は何か。また、自然科学の基本的な考え方の1つである時間とか空間、あるいは時空とは何か。また、真に存在するのは、粒子なのか波動なのか、または場そのものなのか、こういった問題は、物理学と哲学が交差するところに生じる問題であり、科学哲学の領域に属している。いろいろなことを勉強すると、いろいろなことが分かってくる。分かってくる内容は、必ずしも人間を心地よくする内容ではないかもしれない。でも、真実を知りたいではないか。

担当科目
論理学とは何か、論理学の基本諸問題、 基礎演習3A・4A、哲学演習5・6、上級演習9・10、卒業論文
〈大学院〉 哲学演習(1)、哲学特殊講義(1)、研究指導

著書・論文
Model-Theoretic Nature of the Laws of Motion in Newton's Principia.
  Annals of the Japan Association for Philosophy of Science, 10(1), 2000
「量子力学の哲学」坂本百大他編『科学哲学―現代哲学の転回』北樹出版、2002
「確率の傾向性解釈と知識」『科学基礎論研究』32(2)、2005